日本の沿岸『なぎさ』の第一人者より学ぶ  連載ー2


(財団法人土木研究 センター なぎさ総合研究室長 宇多高明工学博士からのご教授

田中 : 国土を守る。
宇多 : そう、守る。それが副産物的に最初に伺ったように、いろんな利用も可能であると言うセンスでいけば、一番オーソドックスで センスがいいんだよね。 
田中 : そうなんです。 
宇多 : それでちょっと話を置いて、でそういう状態が一つあって、今度は技術論上の問題があって、今さっきのは、法律的な問題ね、 
田中 : はい。 
宇多 : 今度問題は、技術論上の問題で、今その国の全体でどうゆうことを考えているかっ ていうと、津波、津波、津波って言って堤防を 高くしろ、コンクリート、盛り土を高くしろ ていうそういうものにすごくその、、、 
田中 : お金をかけている
宇多 : そう、お金がかかって、そんなことばっか考えんのは、おかしいと思う そりゃ、人生一回に大津波にあって亡くなっ ちゃう人もいるというのは事実だから、そういうものに対してちゃんと、やろうよねっていうのは別に悪くない。 但し、それはオリンピックがあるわけじゃな くて、海岸っていうのは昔から、古来から、その海藻を採ったり、利用したり、海辺歩いたりする、まあ、そういうものとして存在してる わけだよね。 
田中 : そうですね。
宇多 : その中の一環として、運動しよう、サー フィンやろうってのは、僕は極めてオーソドックスでそうゆうものに対して一切お金をかけるな、まかりならんっていうのも、おかしい そういう背景の下で、人工リーフ作ればいいじゃ ないかっていうと、今度は、行政的な問題が クリアされたっていっても、今度は今ある海岸 にそういうものを入れ込むわけだよな、
田中 : はい、すでに御幸の浜も入ってます。 


宇多 : ああ、入ってるよ。
田中 : それにリデザインすればいいのです。逗子の方では安山岩って いうものを真鶴からもってきて、付き磯事業として磯の周りに入れて漁場を広げてきたわけなんですね
宇多 : 逗子のどの辺で?(パソコンでGoogle Earthを開く)
田中 : 逗子の、逗子マリーナの先のカブネと大崎ポイントです。
宇多 : こっちが、こんな形してて、南側? どっちがわ
田中 : 逗子の、、、(パソコンの画面を指差す)
 宇多この辺はみんな知ってっからさ、、、 いや、具体的に話をした方が、ピンとくるから、 その抽象的に言ってても始まんないから。 
田中:そうですね。
宇多:逗子のここね。ここ。
田中:はい。え~っと、これでいうとここですね、
宇多 :(パソコンで確認)
田中 : そうです。ここと、ここに入ってます。 これがその、入れた資料です。 
宇多 :(資料に見る)
 田中 :それは、漁港事業? 水産庁から許可が出ています。 
宇多 : 水産庁だな。それがその目的の付き磯 だろ。
田中 :そうです。
宇多 : ここね。
田中付き磯、ですから、、、ワカメとか
そうですね。貝を育てるため。
宇多 : アワビとか、、、
田中 : そうですね。
宇多: そういったものが付くようにってゆうこ とだろ?
田中 : そうですね。
宇多 : だからそうゆう面からすると、これは目的は漁港漁場整備法に基づく事業で、さっき言った海岸法とは別で、これは、確かにこの辺は磯だから、磯に付く生物が増えることは漁民についてはいいことでしょ。その時に副次的にそこで波が集まってサーフィンができようになれば結果よくなるんだろうな。
田中 : そうです。で、もうすでにここでは世 界大会をやったことがあるポイントなんです。
 宇多 : どこ、どこ?
田中 : 逗子マリーナの先のここです。 (ネット検索している)
宇多 : ここの波か、、、ここら辺が浅瀬になって いるわけだよね。
田中 : そうです。そして、ここに付き磯事業 をして、、、 

(ネット検索をしている)
宇多 : そうそうこれだ。岩盤があるでしょ?

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