オリンピック レガシー

オリンピック レガシー( Olympic legacy )


近頃よくこの言葉を耳にします。

この意味は、「オリンピックパラリンピック競技大会のよい遺産
(レガシー)を開催都市ならびに開催国に残すことを推進す る」
(第 1 章「オリンピック・ムーブメントとその活動」
第 2項「IOC の使命と役割」)です。
16日間のオリンピック競技が終わった後に、使用した競技会場が、社会的に有効活用される遺産として残すことです。


それは、競技会場のみならず周辺の道路網やヨットハーバー、駐車場、海岸などの整備も含まれます。
特に各種目の競技会場が、地域にとってプラスの文化的意識の向上や自然環境の整備、それに費用対効果(Cost-effectiveness)を考えて後に経済効果がプラスになる必要があります。


そもそも東京オリンピックは、2011年石原慎太郎氏が東京都知事であったときに誘致の声をあげ、その時の開催概要は、メインスタジアムを中央区晴海に置き、全ての競技会場をそこから半径8キロ圏内に作るコンパクトオリンピックとしましたが、現実的に種目によっては、この枠内では無理となり分散型開催に変更されました。


すでに、2020年に向けて東京オリンピックの推定予算は、3兆円と言われています。
私たち日本国民が、税金として支払う
¥3,000,000,000,000円
が有効に活用されるように見極めなくてはいけません。


さて、ジャパンエコモーションの最初の提案は、
オリンピック開催趣旨の第一章『オリンピックムーブメントとその活動』と歩調を合わせ、新しくオリンピックの種目となったサーフィンにおけるオリンピックレガシーです。


開催場所は国際サーフィン連盟の意向もあり千葉県の『一の宮』に決定しました。
ただし、サーフィン競技大会の成功は、オリンピック開催期間中の16日間
自然天候に大きく左右されます。
この時期の低気圧の動きと『うねりの方向』の統計学的処理と確率を考慮し、オリンピック競技に必要と考えられる最低3メートル以上の波のたつ予備候補地東京近隣にいくつか確保していくことが 必ず必要です。

また、現時点でこの種目の一番の問題は、日本サーフィン連盟も懸念している国内でサーフィンができるポイント(ゲレンデ)が少なすぎ、日本人選手が国内で練習する場所が、非常に少なくサーフポイントはどこも混み合っていることです。

NPOアイデアルリーフwww.idealreef.net)は、2008年よりこの問題に取り組んできました。現状の『一の宮』のサーフポイントのままで2020年を迎えてしまうと、現在の約200万人のサーファーが倍増すると言われているサーフィンブームに対応できず現存のサーフポイントの各地で事故やトラブルが発生する事は確実です。

これは、サーフィン種目が、オリンピックに加わった事によるマイナスのレガシーとなります。


一方、2017年1月現在、ボート・カヌー競技会場に関しては、サーフィンとは違い波と風の影響を極力受けない条件の水面という条件でいろいろな候補地と協議した結果、お台場の先の「海の森公園」に約300億円(総予算の1%;100分の1)の予算でその会場が設置される予定です。


もし、サーフィン競技にこの予算額と同程度の予算が付いたならば、確実な大会の成功だけを考えるとウエイブプールも協議課題の1つに上がると考えられますが、今までの国内にあった同コンセプト施設(ワイルドブルーヨコハマ、シーガイヤオシャンドーム)は、開業時より赤字が続き現在は閉鎖となっている事を考えると、これもまたマイナスのレガシーとる可能性が大きいです。

サーフィンの競技会場を作る予算は、2017年1月現在まだ未定です。


私たちの提案は、300億円の一競技会場では無く、大会の成功に導く為に、このスポーツの特徴である自然天候に対応すべく、いろいろなうねりの方向を考慮した
予備会場の設置が必要です。


この問題を具体的に解決する為に、科学的な裏ずけのある情報を基に1つの海岸に
約3億円以下の予算(0、01%;10000分の1)で海底牧場構想を持った海底整備事業により日本国内の100カ所以上にサーフィン競技の出来るサーフポイントを設置することです。


このことを具現化するためには、まず海岸と海底を管轄する都道府県に理解を求め規制緩和と協力事業とすることです。海底牧場構想は、すでに実績のある小田原 市御幸の浜海岸の『水没型人工リーフ』に逗子市の『大崎ポイント』と世界大会の行われたことのある『カブネポイント』のつき磯事業を合わせた「OdawaraーZusi」の頭文字より今後 
『 O Z デザイン』と命名しこのコンセプトのが、オリンピックを契機に広く普及する為に行動します。


この地域社会に役立つ行動の未来は、今までの間違った防波システムを改め再デザイン(再整備、植草)することです。「島国の日本」の海岸線に位置する全ての市町村の海底の自然環境の再生を柱に、漁業を始めとする新たな地方経済の活性化、更には、健全なスポーツ種目として、青少年の育成に役立たせることができます。(サーフィンによる青少年の育成事業については、すでに2010年に小田原市の酒匂川河口のサーフポイント近くに開校した日本初の「日本サーフアカデミー高等部」)http://www.nsa-hs.net/があります。



また、日本の他地域からの来訪者のみならず世界中のサーファーの来日により国際化と外来者収益につなげられます。オリンピックを1つの良い機会と考え、水没型防波堤による海底環境の再生が、海底牧場構想をもつ新しいサーフィンポイントの創造に向けて心あるサーファーと納税者サーファーの権限と賛同を集結し、政治家と行政に働きかけ提案し具現化していく活動です。


今後のサーフィン競技会場のデザインに
サーフィン大会運営者と政治家(行政)
そしてオリンピック関係者が、このコンセプトを多角的に応用すれば、サーフィン関係者のみならず納税者の賛同を得え素晴らしいオリンピックレガシーにできると確信しています。

皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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