日本の沿岸『なぎさ』の第一人者より学ぶ  連載ー6

宇多 : そらそうだよな。しかしだよ、アメリ カのここよ。えーこの辺。ここ。なーなんだっ ? この辺。
田中:マリブですか
宇多 : マリブ何遍も行ったけどさ、サンク レメントの北の方、ちょっと待って、だか ら、いい、地形的にいい場所をもうちょっと 補強、、、というような、 
田中 : そうです。
宇多 : そういう感じだよな。 
田中 : そうです。
宇多 : な、新たに作らなくても。
田中 : そうです。海底の整備だけでもいい です。あの、横須賀の長者ヶ崎、先生も知ってられる長 者ヶ崎もありますよね。あそこの突端っは鹿島 建設が、県の方に寄付したんですよ。

葉山には、鹿島建設のアマモの研究所も近くに ありますし、
宇多 : 知ってる。
田中 : ですから、あそこの海底を整備して植 藻すると、、、あの、いいんですね。で、潜水土木 の専門家のあの、、、んと、えっと、磯を再 生してる渋谷さん、といてゆう方が、 
宇多 ; 女性?
田中 : いや、男性です。渋谷潜水工業という のがありまして、そこが、あの、海底の整備や 磯の再生にむけて潜って、こう、海中で動かす クレーンを運転できる方なんですね。


宇多 : ここマリブだ。マリブ。(机の上のパソ コンを指差しながら)
田中 : ええ、わかります。
宇多 : いったろう?
田中 : はい。有名です。これの波がさこっち からこう、、、
宇多 : こっちからこう来る参照下さいzかん、、、 キューンって、サーファーも多い。朝から晩ま でやってた。 
田中 : そうですね。
宇多 : な、
田中 : 日本でもできるんですよ。伊豆でもど こでも。
宇多 : これ、、、ここはすっごい、ホテルも いっぱい、ショッピングセンターもレストラン もだからそれで地域が、、、、
田中 : 活性化
宇多 : 性する。ここみたいにどうして日本は そういうふうになんなかったんかね?    どっこも コンクリートの、塀だらけで。
田中 : ですから、今だと思うんですよ。
 宇多 : ?    Too lateじゃん
田中 : いえ。大丈夫です。僕も後数年 オリンピックまでしかボランティアをやるつもりないんですけど、この波を逃すと後のうねりは当分来そうもなさそうですし・・・ オリンピックっていう大義名分で税金を有効活 用動して頂いて、それで、海の環境を良くすれば、明るい豊かな社会のビジネスモデルになるはずなんです。
宇多 : そりゃそうだ。あと、どこを具体的に 考えてんの
田中 : ですから、御幸の浜。それに、えっ とー、、、
宇多 : 御幸はね、漁港、漁港海岸だから水産 庁所管だぞ
田中 :ですね。
宇多 : 他には何か考えてる?
田中 : 後は、新島の羽伏浦ですね
宇多  :  どの辺?
田中 : あ空港の下辺りです。 
宇多 : まあ、まあ、砂だらけのとこだよな。
 田中 : そうですね。 
宇多 : 火山だったから。
田中 : そうです。火山が噴火した時の石英の地層が泡状になつたものだとか。
宇多 : 火砕流のあれ、50mの高さでものすご い積もった。
田中 : そう。あそこの白砂を湘南海岸に移植すれば良いんですよ。お台場の人工浜は、神津島の白砂を持ち出した前例があるように!ですから。海底 をデザインするだけなんですよ。
宇多:どこ? それと、あと、んー新島。 新島のどこ?
田中: 新島の羽伏浦です。
宇多: 羽伏浦?  (再びパソコンのグーグルアー スで探す)
田中:残念なのは、ここの波は、ライディ ング時間が短いんですよね。10秒そこそこの ビーチブレイクの断波に近い、すぐに繋がって しまうんですよ。 
宇多 : これな。沖で一直線ズボンとおっこっ てっからさ。
田中 : そうなんです。でも、形が  ね、いくつかいいところがあるんですよ。こう いうところ。斜めに掘ればいいんですよ。
宇多 : 掘ればすぐ埋まるじゃん。 
田中 : えーまあ、まあ、補強的して一時的に でもいいんですけども。まず掘ることによって、 その余った砂を再利用しようっていう計画な んかも考えられますが、海底の形を整えれば良くなるです。港を 作る時にも掘りますよね。 
宇多 : だから侵食になった。
田中 : えー
宇多 : 日本中が。
田中 : 多すぎるって先生言われてますもんね。 
宇多 : そうだ。それはだから意図してして やってるわけじゃないけど、港を作った結果として侵食し て砂浜がなくなっちまったってとこがあるわけ。 
田中 : それであれば、水没型のあのー、真鶴の安山岩で人工 磯を作ってあげて、白砂を真鶴へトレードするとか。それに、まあ、デザインを つけると、いう案、、、

宇多 : それが素直だよな。さっき言った付き磯 で、いや、オリンピックのためと言わなくても 別によくって、その、漁場整備も兼ねてだなー
 田中 : はい。
宇多: 保全も行いつつ。それである日、漁のできない波のある日いってみたらサー ファーがいたと。 
田中 : それいいですね。
宇多 : 別に、そのために作ったというのはな くていいじゃん。結果的に、、、
田中 : そうなったと。
宇多 : うん。
田中 : それがうまくいくと、ビジネスモデル にもなるし、オリンピックで海外から来た人 たちもみんな日本は素晴らしいということに なる。
環境とサーフィンポイントをそこまで考 えているのかと、いうことになって来るんです ね。全世界で今サーフィンはすごいブームになっ てまして、だいたい3千万から4千万人の愛好者 がいると言われていますからね。 
宇多 : それにしちゃ、日本は情けねえな。
 田中 : そうなんですよ。
宇多 : ことごとくサーフィンのいいゲレンデ 壊してさ、そして何をオリンピックやりましょ うだよな。って言いたいけれど、 
田中 : あれはですね、流れ的にはですねー聞くところにより ますとどうもインターナショナルサーフィンア ソシエーションと言う大きな団体がありまして、 そこが前々からオリンピックにサーフィンを入れろと後押 ししていたそうです。 
宇多 : 日本側からのアプローチじゃないんだ。
 田中 : そうなんです。ですからキャンプ地になる海岸の環境整備の費用 の予算計上するためにも、早く国内で準備委員会 を早く立ち上げないといけない時期なんですけ どねー。 
宇多 : あの鴨川だってさ、なんだっ けなんとかした、
田中 : アカトウですか?
宇多 : それ、あの辺、いっぱいいポイン トを、、、壊れちゃった、、、あんなに港をど んどこ作っていきゃあ、そりゃあ、影響出る よね。 
田中 : そうなんです。
宇多 : ちょっとまあ、僕がいうのもなんだけ ど、散々そうゆうことやっといて、それを反省 もしないうちに、なんかまた、やりますよって のも信用できねえって多くの人が思うわな。い や、同じ行政じゃないにしても。そこが心配。
 田中 : ~。でもまあ、景観と言う観点、一昔 はあんまり問われてなかった要素が入ってきたっ てことと、新しい海底牧場という基礎データ が構築されたことを持ってすれば、漁場を新 しく造作する活動なんです。景観を壊している古い離岸堤をリデザインする。
 今でも 景観を悪くしているテトラを少しずつでも沈め ましょう、ということでまず平線と言う景観 を再現する。
それで、海底牧場構想に関しては、 その古いテトラを活用して海底構造物をブーメラん 型にした藻場を作る。
理論構築はできてます から。藻場に関しては、どうも鉄分が足らしい ですね。鉄と腐葉土を混ぜれば藻場が再生 やすいことは、研究データとしての実績があり ます。
本来は海岸の砂は、山から川を通って海に流ついてた ものなんですが。人間の生活のためのダムや護 岸工事で自然のサイクルが変わってしまった ですね。この現実を知っている良識ある人間 であれば、この壊したもの再生する知識と技 術を活用しないといけないと思うんです。
既に 多くの仲間たちがそれに気づいて草の根の運動 のように少しずつ盛り上がっている気もします。 サファーの海岸清掃は多くのサーフポイントのある海岸で定着してい ますが、テリトリーを主張するための行為として は賛同できませんがね。
宇多 : だから、日本の場合は、そのさっき、 冒頭に言ったことが、とても大きな問題に なってて、、、
田中 : 第一条ってことですか
宇多 : 違う違う、その、、、縦割り行政の中 で現にその、それを海岸付近をコントロールし てんのは現在ある法律だよな。
田中 : はい。 
宇多 : その法律の規制がものすごいきつ、き ついわけよ。ま、ちょっとやってみっかって話 が全然できない。
旧態依然たるブロックを一生 懸命やるんだよ
で、それを叩き壊そうと前か ら思って、20年くらいやってきたけれど、何 一つ変わらんね。だから、そこの、そこのと ころを、突破するにはよほど、それこそ政治的 決断か、なんか非常に多くの人がなるほどそう かってゆう風に思わせることを言うか、なんか そうゆうことでもしない限りコツコツコツコ ツ技術論を積み上げてきたから、はい、どう ですっつったって、何をバカなこと言ってんだっ て、ゆう風に一蹴されるよね。 
田中 : ~
宇多 : そうゆうのを散々やってきたことから すると、そこんところにくさびを打ち込むって かね、新しい考えを入れるって、それは私もい いことだと思うんだけど。その従来のものを 否定して、ダメ!今度はこっちに変えるんだっ てのをさ、なんか、非常に多くのコンセンサス を得ないと、、、
田中 :行政は、先輩が 今までやってきたことはなんだったん だと、言うことになりかねませんからね。
 宇多 : だめなんだよ、行政はそれをころっと やめれない、、個人の生活だったら、この家 住むのやめたって、じゃあ、アパート住まいに 変えちゃおってやるけど、
行政ってのは終始一 貫ずっとそれでやってきてるからさ、それを変 えるってゆうのがよほどの理由がないとダメな わけよ一つは非常に多くの人間が、それは やっぱりおかしいなと、ゆう風に悟った時に は、法律を変えられるわけ
とこらが今ある法 律を変えるってのは、内閣法制局がにぎってん から、なぜダメかとその法律、なぜその法律で 読めないのかってゆうところを、ものすごく 突いてくるわけ。だから、さっき言ったように 付き磯でやればいいって、あっそ、それは自分の 予算の枠の中でちょこちょこってやればいいん でしょ、安山岩持ってきて入れればいいんじゃ ないのって、すごくドライに冷たく言われると、 うーってなるわけだよ。 
田中 : うーん、、でも、やらせてくれる、も し、それがやらせてくれるってなら、1箇所で もそうゆうものができれば、前例をつくれる。 
宇多 : それをやろうとするにはね、ね、どこ が難しいかというとね、形よりもそうゆうこ とを水産庁所管のそうゆうことを牛耳ってる人 と、その利用するサーフィンの方の利用する人 とが、よくわかった人たちが非常にこう、よく 相談をして 
田中 : 相談、、、
宇多 : やんない限りうまくいかねえ。
田中 : うん。そうですね。
宇多 : 水産庁の職員は興味ないからそうゆう の。通常は。
田中 : ええ。
宇多 : だけど、それと、それ、、、と違うア イディアを入れ込むわけだよ。だけど、こっち だけ言ってたって始まらないわな。それやる場 所が、現に漁場で、そのなんだい、そこ所管し てんのが誰それって決まってる以上、さっき 僕が言ったように漁業組合のハンコが押され ない限り何も作れないって状態。じゃ、そうすっと、じゃあ、漁業組合の 組合長とかみんなにあって話して、おたくの漁 場はこうゆう風にやるといいんじゃないの、
うゆうのを提案するというふうにこっちの方 からいくってのはあるな。
田中 : はい。
宇多 : そん時に素人が行くとお前はそれで一 儲けすんだろうなと、 
田中 : ~ん。
宇多 : マリコン(マリンコンサルタント)の手先か?
なんてことを言わ れるわけ。で、間口を広げようと思うと水産試 験場の人たちなんかとも一緒に話をしてやんな きゃだめ。
田中 : そうですね。
宇多 : あの~、片面的にやると
田中 : やられちゃいますからね。
宇多 : やられちゃう。いや、そうゆう趣旨 じゃないんだよっと後で口で言ってもポシャ るよ。だからそうゆうところの、なんてゆうか な、あの、身内だけで、例えばサーファーだけ 10人集まってもダメで、
田中 : そうですね。
宇多 : 異分野の話を巻き込んで、
田中 : そうですね。
宇多 : みんながそれこそ良く言うwin-win てゆうか、
田中 : win-win()
宇多 : それぞれが、まあ、そうだよな、、っ てゆう風な感じの議論ができれば最高だよ。 
田中 : そうですね。
宇多 : そうしないと動かねえ。
田中 : 全くその通り。ですから、今、先生と か、あの、国立研究開発法人の鈴木先生と か、
宇多 : 港湾だろ?
田中 : 港湾の方とか、NSAの理事だとかです ね。オリンピックにはNSAが結局窓口になっ てるものですから。
宇多 : NSAってなに?
田中 : 日本サーフィンアソシエーションです ね。
宇多 : だからそうゆう機関とか、まあ、いい や、鈴木さんにも入ってもらって。港湾だけど な。
田中 : ええ。
宇多 : 私はだから、関係ねえよ。行政、行政 と関係ねえけど、海岸畑を長い間やってきて るからね
田中 : ええ~ 
宇多 : そうゆう人とか、あと、水産の方では 誰か入ってもらってさ、それと漁業者だよな。 
田中 : 漁組のトップですね。
宇多 : 漁組。そうだ。だいたい多くの場合は、 組合長ってのは、現場から外れてることがおお いな。そこに下手してねじ曲がってつたわらな いように、自分たちのビジョンは、金儲けじゃ ないよ、、、と。オリンピックも近い。近い 将来ごく近傍にあるのでそうゆうところに新 しいアイディアで実現しようじゃないかとゆ うところでこの指とまれって、集まった人たち と話し合いをすると、そういうことじゃないの? 私が今喋っているようなことは普通聞けない だろ
田中 : そうですね()聞けないです。
宇多 : 聞けないってゆうか、何がネックになっ て、どこを針で突けば神経が痛く無くなるの かってゆうそうゆうことを、が理解してないと。 鈴木さんは、こんなんがいいってゆう話は得 意だろう。しかし、それを実際に現場に持っ て行こうとする時に何がネックになっるって、まーポケットマネーでやるわけにいかないから、す ると、どこの誰に、そうゆうこと話して盛り上 げるようにすればいいのかとゆうことをみん なで議論して、手分けして予算の方の話もある し、行政的な仕組みの話、どっかオリンピッ クのキャンプやるところ作ろうよという雰囲 気が盛り上がってきたら都道、いや、市町村 か、市だよな、特に。 

田中 : はい。

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