日本の沿岸『なぎさ』の第一人者より学ぶ 連載ー４

宇多 : なるほどね。それを利用しようとって いう話し。

 田中 : そうです。この事実を応用して、その 付き磯での配置を安山岩でデザインをする。

鈴木高二朗博士(国立研究開発法人 海上・港湾・航空技 術研究所 港湾空港技術研究所 海洋研究領域 耐波は研究グループ長)は、波の研究をされて いるわけですから、

それの研究されたデザイン に基づいたものを作れば、それでサーフィンの ゲレンデができるんじゃないかという一案なん ですね。

このことに、直ぐにそれは、環境破 壊だと軽く言う人がいますけれど、そういう 人はみんな知識とか情報が足らないと思うんで すね。

海の中はまあ、あのー、タブーになって いるっていうか、触っちゃいけない。アンタ チャブルな領域だっていう間違った刷り込みが はいっている気がしますね。

おかしなことに、 海を触るなって言う連中の中にはサーファーも いて、中にはスノーボードを楽しんでいるもの もいる。雪山の方でスキーやスノーボードのゲ レンデを作る時に山林を伐採をすることに対し ては行政は何も言わないんですよね。

ところが、 海で何か一つ石を動かしたり放り込もうとす ると、それはもう環境破壊だ背後の安全が確保できてないって、、。

ですか ら、そうじゃなくて、海底牧場を作るんだよ。で、 そこは、新しい漁場ができる。それに石の配 置のデザインをちゃんとすれば、サーフィンも できるようになる。波っていうのは海 底の地形によってうねりが波に変わるのですよ、、、 

宇多 : わかってる。わかってる。
田中 : わかりますよね。
宇多 : それを、それをだな。それは最大の問 題は、そういうもんを作りたいって時にな

 田中 : はい。
宇多 : あれなんだよ。漁業協同組合から、

 田中 : そう。 

宇多 : 漁業協同組合からオッケーって言って くれるかどうかが最大の問題で。
田中 : そうです。
宇多 : 他に住む人間は、あんまり関係ないっ ちゅうか、漁業権があるから。 

田中 : そうなんです。
宇多 : それで、私の方は、そうゆう風にそ の、環境調和型のものでやろうというのをいっ ぱい提案してんだけど。
田中 : そうなんですね。
宇多 : 非常に多くの場合、ダメだっていうん だ。
田中 : 漁組がですか?
宇多 : うん。で、その時に、いや、漁場が例 えば北のほうだと、あのこの前の大震災で、沈 降しちゃった。
田中 : ええー
宇多 : それの前まではすごく海藻が豊かだっ たものが、ボンっと沈下しちゃったんだよ。

 田中 : うーん。あの震災は、基準外の例外ですね。 

宇多 : だから、それを元に戻すような、あれ もうちょっとプラスアルファして、あれ、なん ちゅうの、漁場を片方から見ると、漁場を再 生する、と、同時に反対側の方から見ると、 波を消すということをやろうよって話をさ提案 してんだけど、おんなじことを言ってんだろ?

 田中 :  うーん。波を消す、、じゃなく、波を デザインする。 

宇多 : そうだけどね。
田中 : 御幸の浜だとそれが要するに結果的に は人工リーフによって、ま、近場の波打ち際の 波の高さが減りました、
宇多 : これだろ。これな。
田中 : そうです。
宇多 :  しかしだよ、ここはだな、これだ、こ こ見えねえな、
田中 : いえ、こっちです。(パソコンで Google Earthの御幸の浜の潜堤の画像を探し ながら)
宇多 : これか。これだ。
田中 : ここです。 

宇多 : いや、だから、これはこれの総括は何 かというとこれは、幅狭いやんか、でも波ボ チョんと砕けてサーフィンに役にたった方がい いんだな。  

田中 : そうです。
宇多 : 但しこっち側に、砂を入れてるせいも あるけど、波が消えるからある程度、こう浜が 以前なくなっちゃったのが、前に戻すことが できたので、これはオッケー。

田中 : オッケーですね。
宇多 : オッケーだと、いう保全側の意見と、 もう一つはこれの作る時に工夫をして、さっき 言ったように水の中につけといて、そのまま持っ てきてここにやったもんで、そこからうわーっ と繁殖して、すごくいい漁場になったんだ。 

田中 :その通りです。

宇多 :だから、そうゆうこと、ものの両面だ よな、 

田中 : ええ。 潜堤の形を変えてをやって、漁場環境 

宇多 : も、、、 

田中 : よくする。
宇多 : よくする。それでいて、こっち側の方も見ると、例えば、サーフィンだったら波を利用ですね。
田中 : はい。
宇多 : 我々のほうだと、波をある程度消して陸側を守ってやるって話がダブルヘッダーでできるように
田中 : そうです。
宇多 : これでもいいでしょ?
田中 : ですから、ここをですね、三角にしてい ただけるだけで、ここに三角に積んでいただけ るだけで、もうここに、、、
宇多 : わかる。わかる。
田中 : うふふふふ、、、(微笑)
宇多 : もちろん、わかってんだけど。それ は、その波の方の理屈上はそうだけど、海底 検査が問題なんだよ。